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恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が日本でも急増する中、インターポール=国際刑事警察機構と日本のJICA=国際協力機構が連携し、国際的な詐欺の拠点となっている西アフリカのナイジェリアで警察などの捜査力の向上に向けて支援を行うことがわかりました。
関係者によりますと、インターポールとJICAは今月29日から来月1日までの4日間、ナイジェリアの首都アブジャで現地の警察など10の法執行機関の職員およそ40人を対象に研修会を開き、ロマンス詐欺などの捜査力の向上に向けて支援を行います。
研修ではインターポールや日本の警察庁の担当者が、銀行からの情報をいかした摘発の方法や、海外の関係機関との連携のしかたなどについて講義を行うほか、事件を想定して捜査の机上訓練を行います。
ナイジェリアでは韓国で被害が出た「ロマンス詐欺」でおととし末から去年5月までに11人が検挙されるなど、摘発が相次ぎ、インターポールはナイジェリアをロマンス詐欺など、オンライン金融詐欺の犯罪との闘いの中心と位置づけています。
ロマンス詐欺の被害は日本でも急増していて、警察庁によりますと去年1年間の被害は1575件、およそ177億3000万円に上っています。
インターポールは「今回の共同プロジェクトによって世界中を被害から守り、詐欺による影響を減少させることができる」と話しています。
事実:
- インターポールとJICAがナイジェリアで警察の捜査力向上を支援。
- 研修会は今月29日から来月1日までの4日間、ナイジェリアの首都アブジャで開催。
- 研修会には現地の法執行機関の職員約40人が参加。
- インターポールや日本の警察庁の担当者が講義や訓練を実施。
- ナイジェリアではロマンス詐欺などの摘発が相次いでいる。
- 日本でもロマンス詐欺の被害が急増し、去年1年間で1575件、被害総額は約177億3000万円。
- インターポールはナイジェリアをオンライン金融詐欺との闘いの中心と位置づけている。
見解: この連携プロジェクトは、国際的な詐欺問題に対する対策の強化として重要です。ナイジェリアでの捜査力向上は、ロマンス詐欺のようなオンライン詐欺を効果的に取り締まるための重要なステップです。日本でも被害が増加していることから、この取り組みが成功すれば、日本を含む世界中の詐欺被害の減少に貢献することが期待されます。国際的な協力によって、詐欺犯罪の根絶に向けたさらなる進展が見込まれます。
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