2019年11月13日、当時中学3年生だった梶谷恭暉さん（当時15歳）が岡山県倉敷市の自宅から行方不明となり、明日で2年を迎えます。母親は息子の無事を信じ、今も毎日その帰りを待ち続けています。事件の真相は未解決のままですが、ふとした手がかりが解決につながることを願い、情報提供を呼びかけています。
事件の経緯
恭暉さんが最後に家族と連絡を取ったのは、行方不明になる当日の午後2時半ごろ。「塾に行く」と自宅を出た彼は、その後、防犯カメラに最寄りのJR倉敷駅で自転車を置く姿が映っていました。恭暉さんは電車で広島県三原市に向かい、さらにフェリーで尾道市の生口島に渡ったとみられています。その島で彼のスマートフォンと本が路上に放置されているのが発見されました。
恭暉さんの母親は、彼が行方不明になる直前に送った最後のLINEメッセージを今も記憶しています。「6時頃帰る」というメッセージは、母親が「好きなマヨからが傷んでしまうが、早く帰っといで」と返信したまま未読のままです。
母親の思いと懸命な捜索活動
息子の帰りを待ちながら、母親は2年間にわたり情報提供を呼びかけ続けてきました。倉敷市だけでなく、目撃情報があった広島市や大阪市西成区など、各地でチラシを配布。彼女は「似た姿を見かけたら、どうか知らせてほしい」と切に願っています。
倉敷警察署にはこれまで全国から184件の目撃情報が寄せられましたが、この1年で減少し、わずか26件にとどまっています。
母親の心情と息子への思い
母親は、進路に悩んでいたとされる恭暉さんが、「家を出て自立しているのでは」と考え、今も彼の無事を信じています。スマートフォンに残る動画には、祖母へのメッセージを元気に送る恭暉さんの姿があり、「優しく純粋な息子のことを忘れることはできない」と話します。彼は本を読むのが好きで、友人とゲームを楽しむ少年でした。
今後の取り組み
母親は倉敷警察署の協力を得て、今後も情報提供を続ける予定です。来週にはJR岡山駅でのチラシ配りも予定しています。「どうか、この子を見かけたら倉敷警察署まで情報をお寄せください」と、母親は全国の人々に協力を求めています。
行方不明事件は今も解決の兆しが見えませんが、母親の願いはただ一つ。息子が無事に戻る日を信じ、今日も待ち続けています。
情報提供先：倉敷警察署生活安全課（電話番号：086-426-0110）
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