兵庫県の斎藤知事に対するパワハラ疑惑を調査する百条委員会が実施したアンケートによると、約4割の職員が斎藤知事のパワハラを「見た」もしくは「聞いた」と回答しました。アンケートは県職員約9700人を対象に行われ、約69%にあたる6711人が回答。その中で、1.3%が「実際に見た」と回答し、「聞いた」を含めると38.3%がパワハラを認識していることがわかりました。
また、その他の疑惑についても調査が行われ、贈答品の受け取りに関しては20.7%が「実際に見た」もしくは「聞いた」と回答し、阪神・オリックス優勝パレードをめぐる寄付金還流疑惑については8.9%が同様に回答しています。
百条委員会はこの調査結果に基づき、職員らへの証人尋問を23日から開始し、30日には斎藤知事が証人として出頭する予定です。
<見解>
このアンケート結果は、兵庫県の職員の間で斎藤知事に対するパワハラ疑惑が広く認識されていることを示しており、県政に対する信頼が揺らいでいることを反映しています。特に、パワハラを「実際に見た」とする回答が少数である一方で、「聞いた」とする回答が多いことから、パワハラの存在が広く噂されているものの、具体的な証拠が少ないことが伺えます。
贈答品の受け取りや寄付金の還流疑惑についても、一定の職員がこれらを認識していることが明らかになり、これらの問題が今後の調査でどのように進展するかが注目されます。百条委員会の今後の証人尋問や調査結果が、斎藤知事の責任問題にどのような影響を与えるのかが焦点となります。
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