
パレスチナ自治区ガザで人道支援活動を続ける国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の日本人医師、清田明宏保健局長が28日、東京都内で記者会見を開き、深刻化する現地の状況について訴えました。医療機関や支援組織への攻撃が相次ぐ中、「命を繋ぐための組織や医療従事者への攻撃をやめてほしい」と、国際社会に向けて切実なメッセージを発しました。
医療従事者の危機的状況
清田医師は、ガザ地区の人々が日々直面している惨状について次のように語りました。
- 医療従事者800人以上が殺害
医療現場で働く従事者が次々と命を奪われています。清田医師は、「病院が空爆され、医療者が殺される現状は到底許せるものではない」と強調。医療提供の最前線で命を救おうとする人々が狙われる事態に、深い憤りを示しました。 - 人間の尊厳の崩壊
ガザでは、住民が生きるためにゴミ袋の中から使えるものを探し出さなければならない状況にまで追い込まれていると述べ、「人間の尊厳が崩壊している」と訴えました。
国連の活動に迫る危機
イスラエル議会では、UNRWAの国内活動を禁止する新法が可決されており、2024年1月の施行が予定されています。この法律が施行されれば、清田医師を含む国連スタッフの移動が大幅に制限され、人道支援物資の搬入も困難になる可能性があります。これにより、ガザの住民に対する支援がさらに厳しくなることが懸念されています。
清田医師は、「UNRWA以外にガザを支援する組織は存在しない」とし、活動の停止は住民にとって致命的な影響を及ぼすと警告しました。さらに、WHOなどの他の機関では、UNRWAが担う役割を補完することは不可能であると述べました。
国際社会への呼びかけ
清田医師は、UNRWAの活動継続には国際世論の形成と各国政府の積極的な介入が不可欠であると訴えました。
- イスラエルへの働きかけの重要性
国際社会が団結してイスラエル政府に対する働きかけを行うことで、UNRWAの活動が継続できる環境を整える必要があると述べています。
現地の状況と支援の必要性
ガザ地区では医療機関への空爆や医療従事者への攻撃が続いており、住民の健康と命を守る基盤が崩壊寸前です。人道危機が深刻化する中で、医療従事者や支援団体への攻撃が止まらない現実に、多くの命が失われています。
清田医師の訴えは、ガザの人々を救うために私たちが何をすべきかを再考させるものです。彼のメッセージは、単なる現場報告に留まらず、国際社会における責任と行動の必要性を強く問いかけています。
国際的な支援がガザの未来を救う鍵となるでしょう。
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