【事件】元気だったあの子を返して…!赴任先のタイで息子が自殺、日立造船の判断を覆して「労災認定」を受けた母の「執念」と「会社への思い」

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事実

  1. 事件の概要:
    • 2021年4月30日、新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう中、27歳の上田優貴さんがタイで自殺。
    • 上田さんは2021年1月から日立造船の社員としてタイに赴任していた。
  2. 経緯:
    • 赴任直後、業務内容の変更や上司からの厳しい叱責が続き、心理的負荷が強まった。
    • 3月半ばからは専門外の機械の試運転業務を担当し、事前研修もなく、勤務時間が増加。
    • 上田さんは「一日三行ポジティブ日記」を書き始めるが、自殺をほのめかす内容も記載されていた。
  3. 労災認定:
    • 大阪南労働基準監督署は、上司からの叱責や業務変更が心理的負荷を与えたとし、労災を認めた。
    • 上田さんの母親が労災認定を求め、労基署に資料を提供し、労働時間の再計算を行った結果、労災認定が下りた。
  4. 会社の対応:
    • 日立造船は遺族に対して弔慰金を支払ったが、正式な謝罪は行われていない。
    • 現在も遺族との話し合いを続けている。

見解

この事件は、異国での厳しい労働環境と適切なサポートの欠如が若い命を奪った悲劇です。上田さんは異国の地で新しい業務に取り組む中で、心理的なプレッシャーと過酷な労働条件にさらされました。特に、専門外の業務への急な異動や上司からの厳しい叱責が彼の精神状態を悪化させました。

上田さんの母親が労災認定を求めた際の苦労は計り知れません。労働時間の証明や労働基準監督署への資料提供など、多くの手続きを経て、ようやく労災認定が下りました。この認定は、企業が従業員の労働環境に対してどれほどの責任を負うべきかを示す重要な事例となります。

日立造船の対応は遺族に対して不十分であり、正式な謝罪が行われていないことは遺族の心の傷を深めています。企業は、従業員が安心して働ける環境を提供する責任があります。特に海外勤務の従業員に対しては、適切なサポート体制を整えることが求められます。

この事件を通じて、企業は労働環境の見直しと改善を進め、再発防止策を講じることが求められます。上田さんの悲劇を無駄にせず、同様の悲劇が再び起こらないよう、企業全体で取り組むべき課題といえます。

A8.net

引用ニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/7f955fdbc0021985cf485f9ad562acd643a7d2e8?page=3

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