【劣悪】猫ブームの暗部:過酷な繁殖現場と経済利益追求の矛盾|あん時ニュース

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2000年代半ばから日本で続いている猫ブームが、ペット業界において多くの問題を引き起こしています。猫の飼育数が年々増加する中、猫繁殖業者の中には劣悪な環境で大量に猫を飼育し、利益を追求するケースが増えています。

繁殖業者の現状

関東地方のある繁殖業者の証言によると、約100匹近くの猫を狭い空間で飼育し、不衛生な環境下での生活を強いられています。これらの猫は病気が治されず、適切な医療措置を受けることなく死亡し、その死体は冷凍庫で保管された後、一定量がたまると業者によって処理されます。このような状況は、猫たちにとって極めて過酷であり、動物福祉に対する重大な問題です。

猫ブームと新規参入者

猫ブームの影響で、新規の繁殖業者が増えています。特に、経済的な利益を追求する業者が市場に参入し、猫を「商品」として扱っています。朝日新聞記者太田匡彦さんが著した『猫を救うのは誰か』によると、これらの業者は効率よく猫を繁殖させ、大量に子猫を市場に供給しています。

問題の本質と今後の懸念

猫の繁殖業に手を出すことは、見た目ほど簡単ではありません。感染症の蔓延や適切な飼育環境の確保が難しいため、業者が撤退するケースも少なくありません。撤退した場合、繁殖に使われていた猫たちは他の業者に横流しにされることが多く、これが新たな問題を生んでいます。

さらに、ブームが終息した後の問題も懸念されます。繁殖用の猫が過剰に増えた場合、市場価格の低下と共に、これらの猫たちの行く末が不安定になります。業界内での倫理観の欠如が、このような問題を悪化させているのが現状です。

結論

猫ブームの背後にある過酷な繁殖現場と、経済的利益を優先する業界の姿勢は、動物福祉に対する深刻な脅威となっています。消費者、業界関係者、そして政策立案者が協力し、持続可能で倫理的なペットビジネスの構築に向けて動くことが求められています。

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