事実のまとめ

7日、名古屋高等裁判所(田辺三保子裁判長)で、SNSで「頂き女子りりちゃん」として活動し、男性3人から計約1億5千万円を詐取した詐欺罪などで起訴された渡辺真衣被告(26)の控訴審第1回公判が行われました。公判は即日結審し、判決は9月30日に予定されています。

弁護側は、一審の名古屋地裁が言い渡した懲役9年・罰金800万円の判決を不当と主張しました。渡辺被告は被告人質問で「ホストクラブ以外に居場所があるとわかったから、今後は詐欺をする理由もない」と述べました。一方、検察側は控訴を棄却するよう求めました。

一審判決によると、渡辺被告は2021年3月から2023年8月にかけて「親と縁を切るのに手切れ金が必要」などとうそをつき、男性3人から計約1億5千万円を詐取していました。

見解

今回の事件は、SNSを悪用した詐欺の一例であり、渡辺被告が「頂き女子りりちゃん」として男性たちの信頼を得て大金を詐取したことが明らかになっています。このような手口は、被害者に大きな経済的・精神的なダメージを与えるため、再発防止策が重要です。

渡辺被告が控訴審で「今後は詐欺をする理由もない」と述べたことは、反省の意を示しているものの、裁判所がどのように判断するかが注目されます。被害者の立場からすれば、再発防止のためにも厳正な処罰が求められるでしょう。

この事件を通じて、SNSを利用した詐欺のリスクが改めて浮き彫りになりました。ユーザー自身が慎重に対応することが求められます。特に、金銭に関する話題が出た場合は、十分な確認を行い、信頼できる第三者に相談することが重要です。また、社会全体で詐欺防止に向けた教育や啓発活動を強化する必要があります。

最終的に、裁判所の判決がどのように下されるかによって、同様の詐欺事件に対する今後の対応が見えてくるでしょう。

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