行方不明

32年間手がかりゼロの未解決事件が動き出す

1978年、東京都足立区で当時29歳の小学校教師、石川千佳子さんが行方不明になり、26年間もの間、手がかりが全く得られない未解決事件となっていました。しかし、2004年、この事件は予想外の形で進展を迎えることになります。石川さんを殺害したと名乗る男が、自ら警察に出頭したのです。この男は、石川さんが失踪した小学校で警備主事として働いていた人物で、事件当時42歳でした。

警察に出頭した男の衝撃の告白

男は警察の事情聴取で、石川さんを殺害し、その遺体を自宅の床下に埋めたと自供しました。供述に基づき、警察が男の自宅を捜索したところ、床下から一部白骨化した遺体や、石川さんの所持品が発見されました。DNA鑑定の結果、これが石川さんの遺体であることが確認され、失踪事件は殺人事件へと発展しました。

男の狡猾な計算と要塞化された自宅

しかし、男が26年も経ってから自白した理由は、さらに驚きを呼びます。男は、自宅が区画整理の対象となり、立ち退きを迫られた際に、埋めた遺体の存在を思い出したと供述しています。男は1994年頃から自宅を「要塞化」し、外部から中を覗けないようにするなど、異常なまでの防御態勢を整えていたことが判明しています。

男はまた、学校内での威圧的な態度や、トラブルを絶えず引き起こしていたという評判があり、周囲から恐れられていました。このような背景を持つ男が、なぜ今になって出頭したのか。それは、立ち退きが避けられず、遺体が発見されることを恐れ、自ら先手を打ったのです。

時効成立後の自白とその裏にある逃げ得

石川さんが殺害された当時、殺人罪の時効は15年でした。男が出頭した時点では、すでに時効が成立しており、罪に問われることはありませんでした。まさに「逃げ得」を狙った狡猾な行動であったと言えます。しかし、事件は時効成立後に解決を迎える形となり、犯人が罪を問われないという事実に、多くの人々が憤りを感じました。

最後に

事件から26年を経て、犯人が自ら出頭するという形で幕引きを迎えたこの事件。しかし、真犯人が罪に問われることなく平然と生き続けるという現実は、誰にとっても納得のいかないものでした。この事件は、時効制度の是非や正義の在り方について、多くの議論を呼び起こすこととなりました。

関連ニュース：https://news.yahoo.co.jp/articles/cfd2e29df96627b3733863a1faccfe8cbcebb811

書道教室への道で消えた娘

横浜市旭区に住んでいた当時小学3年生の野村香さんが、平成3年10月1日に行方不明になり、今年で32年が経過しました。香さんは自宅を出て書道教室に向かう途中で姿を消し、その後の行方がわからなくなっています。事件発生以来、警察は延べ9万7956人の捜査員を動員し、5万7862世帯に聞き込みを行うなど、懸命な捜査を続けてきましたが、未だに有力な手がかりは得られていません。

両親の切実な願い、情報提供の呼びかけ

香さんの行方不明から32年を迎えるにあたり、9月29日、両親の節二さん（75）と郁子さん（70）は地元の中学生や警察官と共に、二俣川駅の通路でチラシを配布し、情報提供を呼びかけました。「香さんを捜して」と大きく書かれたチラシには、行方不明当時の写真と、今年で40歳になった香さんをイメージして描かれた似顔絵が掲載されています。両親たちはわずか40分で、用意していた約1000部のチラシを配り終えました。

変わらぬ両親の思い

70代となった両親は、32年もの間、娘の帰りを一日も早く願い続けています。今回の呼びかけも、これまでの時間がどれほど長くても、希望を捨てないという強い思いが込められています。香さんが無事に戻ってくる日を信じて、彼らは一人でも多くの人に情報提供をお願いしています。

情報提供のお願い

野村香さんに関する情報をお持ちの方は、旭警察署の特別捜査本部にご連絡ください。電話番号は045-361-0110です。あなたの情報が、長い年月を経てもなお娘を捜し続ける両親の希望となるかもしれません。

関連ニュース：https://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/016/19/

板東英二氏の消息不明状態、家族と業界内で続く懸念

元プロ野球選手でタレントの板東英二氏（84）は、現在どこで何をしているのか、その行方が不明となっています。2020年7月、板東氏が大阪の自宅近所で転倒し、頭部を強打したために入院したことが報じられましたが、その後、彼の姿は一切見られていません。

家族や親戚も消息を把握できず

板東氏が入院した後、彼のレギュラー番組は打ち切りとなり、以降、芸能界からの事実上の引退状態が続いています。大阪市内の賃貸マンションからも転居しており、徳島県鳴門市の親戚も「まったく連絡がない」と絶縁状態を明かしました。また、神戸市内に住む実姉も板東氏の生存すら確信を持てないと語り、戸籍謄本で確認することも考えていたとのことです。

東京に住む板東氏の長女に取材を試みましたが、「何の関係もない」として詳細を語ることはありませんでした。板東氏の個人事務所の代表清算人を務めた次女にもメディアが接触を図ったものの、依然として反応は得られていない状況です。

過去の映像が話題を呼ぶが…

消息が不明なまま、板東氏に関する話題がSNSなどで取り上げられています。2023年9月には、TBS系の人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』が、板東氏出演の過去の放送回を期間限定で配信しました。また、2024年1月から3月に放送されたドラマ『不適切にもほどがある！』でも板東氏の名前がたびたび登場し、視聴者の間で話題になりました。

さらに、2024年3月に放送された『日立 世界ふしぎ発見！』の最終回でも、過去映像で板東氏の姿が映し出され、ファンからは歓喜の声が上がりましたが、謝恩パーティには姿を見せず、業界内での懸念は続いています。

ドラゴンズOB戦への出場も実現せず

2024年7月25日には、中日ドラゴンズのOB戦がバンテリンドームナゴヤで行われましたが、板東氏の出場の可能性が探られたものの、正式なオファーには至りませんでした。

現在の状況に対する不安

板東氏の消息がつかめないまま、業界内外で心配の声が続いています。板東氏が健在であることを示す声が聞ければ、関係者やファンも安心できるのでしょうが、依然としてその行方は不明のままです。

このように、板東氏の消息不明状態が続く中、家族や業界内からは一刻も早く無事であることを確認したいという声が高まっています。

関連ニュース：https://news.yahoo.co.jp/articles/07454289629add044fe313f2cc96b1e2923704c7

21年前に大阪府熊取町で小学4年生だった吉川友梨さんが行方不明となった未解決の誘拐事件について、大阪府警は情報提供を呼びかけています。吉川さんは今年30歳となり、府警は現在の推定似顔絵を作成して周知を図っています。21日には大阪市天王寺区と阿倍野区で、警察官がチラシを配り、事件についての情報提供を求めました。

2003年に友梨さんが下校途中で行方不明になった際、白いトヨタ・クラウンや複数の不審車両が目撃されましたが、現在も事件は未解決のままです。府警は、事件解決に繋がる有力な情報に対して、最大300万円の報奨金を提供する捜査特別報奨金制度の対象としています。

＜見解＞

この事件は21年間未解決のままであり、改めて推定似顔絵を公開して情報提供を呼びかける府警の取り組みは、事件解決への強い意志を示しています。特に、長期間経過した事件では、記憶の風化が懸念されるため、定期的な情報提供の呼びかけが重要です。多くの人々が事件の詳細を知り、何らかの手がかりが得られることを期待したいところです。また、この事件は捜査特別報奨金制度の対象となっており、市民の協力が求められています。

■吉川友梨さんに関する情報は下記へ

大阪府警泉佐野署捜査本部
〒598-0007 大阪府泉佐野市上町2-1-1
電話番号:072-464-1234
FAX番号:072-462-0854
メールアドレス:yuri@police.pref.osaka.jp

関連ニュース：https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/ytc1cd5d9528d84e2a873300ee3454d759

2003年5月20日、大阪府熊取町で当時9歳の吉川友梨さんが下校途中に誘拐され、その後行方不明となった事件は、20年以上経った今も未解決のままです。事件直前まで一緒にいた同級生や捜査に関わった元警察官、そして友梨さんの両親は、彼女の帰りを今も待ち続けています。

友梨さんの同級生は、事件当時の記憶を振り返り、彼女が最後に見えた瞬間を証言しました。また、元捜査班の班長だった加津一真さんは、事件解決に全力を尽くしたが、その願いは果たせぬまま2019年に亡くなりました。彼の命日は、偶然にも事件が起きた日と同じ5月20日でした。

さらに、友梨さんの両親は、事件後に詐欺被害に遭い、多額の現金をだまし取られるという二重の苦しみに直面しました。それでも、父親は「決して諦めない」と誓い、事件解決のために情報提供を呼びかけ続けています。

吉川友梨さんは、今年30歳になりました。彼女の行方や事件の解決にはいまだ手がかりがなく、大阪府警は引き続き情報提供を求めています。

【吉川友梨さんに関する情報は…】大阪府警・泉佐野署捜査本部072ー464ー1234yuri@police.pref.osaka.jp

見解

吉川友梨さん誘拐事件は、20年を経てもなお解決されず、被害者家族や関係者の心に深い傷を残しています。この事件は、未解決事件としての難しさと、関係者が抱える絶え間ない苦しみを浮き彫りにしています。捜査の進展がない中、地域社会やメディアの関心を維持し続けることが、事件解決への重要な一歩となるでしょう。

関連ニュース：https://news.ntv.co.jp/category/society/69c88a08c3b5433e8aca9532dcc14358