名古屋市中村区を本社とする脱毛サロン「セピアプロミクス」が、11月25日に破産手続き開始の決定を受けたことが明らかになりました。同社は全国に展開する「ビー・エスコート」を運営していましたが、資金繰りの悪化により事業継続が不可能となりました。
破産に至った背景
「セピアプロミクス」は1997年に設立され、2001年から脱毛や美肌施術を提供する「ビー・エスコート」ブランドを展開。フランチャイズを含め、東海地方を中心に関東・関西にも積極的に店舗網を広げていました。
しかし、以下の要因が財務状況を圧迫しました:
- 賃借料の増加:店舗拡大による固定費の負担増。
- 広告宣伝費の膨張:集客のための大規模な広告投資。
- 税金滞納:運転資金が不足し、税金納付の優先を迫られる事態。
これにより、最終的に資金繰りが行き詰まり破産手続きに至りました。
返金問題に揺れる会員
破産の影響で、未施術分の返金が困難となり、多数の会員が損失を被る見通しです。
被害者の声
顔の脱毛を契約していた30代の女性は次のように語っています:
- 「信頼して契約したのに腹立たしい」
- 「約8万円分の施術が未消化だが、返金が難しいと言われた」
- 「税金滞納の支払いが優先されると説明された」
破産手続きの進行に伴い、こうした会員の損失補填がほぼ見込めない状況にあります。
今後の展開
- フランチャイズ店舗の再運営
一部のフランチャイズ店舗は名称を変更し、別会社の運営のもとで営業を継続する予定です。 - 問い合わせ窓口設置
破産手続きに関する問い合わせ窓口が開設されましたが、「債権者が多数で個別の対応は困難」と説明されています。
消費者保護の課題
今回の破産手続きにより、先払い契約をした多くの会員が経済的損失を被ることが判明。消費者保護の観点から、行政や関連機関による対応が求められる事態となっています。
会員には、消費生活センターや専門弁護士への相談を呼びかけるとともに、今後の法的手続きに注目が集まっています。
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