山田吉彦

【事件】「100人以上逮捕のSNS型投資詐欺、新型コロナ『ゼロゼロ融資』4500万円悪用か—トップの行方不明」

事件解説:

新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされた中小企業を支援するために導入された「ゼロゼロ融資」を悪用した詐欺事件が新たに明らかになりました。この事件では、詐欺グループがSNSを利用して虚偽の投資案件を持ちかけ、多くの被害者から資金を集めるとともに、政府系金融機関の「ゼロゼロ融資」を利用し、約4500万円を不正に取得していたことが確認されています。

詐欺の手口とSNSの悪用:

リーダー格とされる山田吉彦被告らは、SNS上で若者をターゲットにし、「短期間で利益が得られる」という投資話を持ちかけ、2024年6月から7月にかけて20代の男性から約30万円をだまし取りました。この詐欺手口は、SNSというプラットフォームの匿名性や拡散力を利用し、広範囲のターゲットにアプローチするというもので、特に若年層に被害が集中しています。

ゼロゼロ融資の悪用と不正取得:

さらに、捜査が進む中で判明したのは、この詐欺グループが「ゼロゼロ融資」を悪用していた事実です。「ゼロゼロ融資」は、コロナ禍で資金繰りが厳しくなった中小企業を支援するため、実質無利子・無担保で融資が行われる制度です。しかし、この詐欺グループは3つの架空法人を利用して、4500万円もの融資を不正に取得していたとされています。

融資を受け取った3つの法人には、事業の実体がないことが明らかにされており、融資された資金が詐欺活動の資金源に流用されていた可能性が高いと警察は見ています。この融資の不正利用が詐欺の被害拡大を助長したと考えられ、被害総額は10億円にも上る見込みです。

詐欺グループのトップと捜査の行方:

現在、詐欺グループのトップとされる中村晋弥容疑者の行方がわかっておらず、警察は行方を追っています。中村容疑者は、この詐欺組織の首謀者として、組織全体の運営や資金管理をしていたとされており、その逮捕が事件解決の鍵となっています。

コロナ支援策を悪用した社会的影響:

「ゼロゼロ融資」は、多くの中小企業にとって救いの手となるべきものでした。しかし、この制度を悪用して不正に利益を得る者が現れたことで、制度の信頼性が損なわれ、多くの正当な中小企業への支援が遅れる恐れがあります。今回の事件は、コロナ禍での困難を逆手に取った悪質な詐欺行為であり、その社会的影響は大きいと言えます。


この事件は、SNSという身近なツールが犯罪の温床となり得る現代の危険性を強く示しています。

引用ニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/62e723f9919b412258f5dd067fca2eae65c8a22e

【SNS型投資詐欺】90人一斉逮捕、5人が公開手配に…被害額10億円の「SNS型投資詐欺」 リーダー格の男の“意外な暮らしぶり”とは

▪️事実のまとめ

大阪府警が全国で初めて摘発した「SNS型投資詐欺」に関与した詐欺グループの拠点が、大規模な一斉捜索により摘発されました。この捜査では、異例の約470人の捜査員が動員され、90人が逮捕されるという近年まれに見る規模の摘発となりました。

この詐欺グループは、SNSで不特定多数の相手に投資を持ちかけ、金を騙し取る手口を用いていました。詐欺の手口は、まずメンバーが講師に成りすまし、「バイナリーオプション」という為替相場の変動を予測する投資手法で「勝率が上がる」と謳い、情報商材購入費や指導料の名目で金を取るというものでした。被害者は150人以上、被害額は10億円に上ると見られています。

詐欺グループは100人規模で活動しており、80人ほどの「Aグループ」と約20人の「Bグループ」に分かれていました。Aグループは3年前から、Bグループは昨年7月頃から活動を開始していました。捜索により、スマートフォン1830台余りとパソコン約60台、詐欺マニュアルなどが押収されました。

逮捕された90人の多くは、SNSでメッセージを送る「打ち子」でしたが、リーダー格も含まれていました。Aグループでは高嶋恭平容疑者(24)が、Bグループでは山田吉彦容疑者(43)や島内大起容疑者(40)が逮捕されました。山田容疑者は石油製品販売や太陽光発電を手がける「ワールドトラスト」の代表で、派手な生活をしているわけではなく、普通の会社経営者のような暮らしをしていました。

公開手配された5名のうち、7月30日に宮脇翔容疑者(29)と岡田真由容疑者(25)が出頭し、逮捕されました。

<見解>

今回の摘発は、SNSを悪用した大規模な投資詐欺の実態を明らかにするものでした。SNSを利用して不特定多数に接触し、巧妙な手口で金を騙し取る詐欺行為は、現代社会において新たな脅威となっています。このような詐欺に対する警戒が必要であり、被害を未然に防ぐための啓発活動や対策の強化が求められます。

詐欺グループのリーダーたちは、一見普通の会社経営者のような生活をしており、表面的には犯罪者としての姿を隠していました。これにより、周囲の人々や関係者が彼らの真の活動を見抜くことが難しかったことが伺えます。

また、今回の事件を通じて、SNSでの情報発信や交流に対する慎重さが改めて重要であることが示されました。不審なメッセージや誘いには十分な注意を払い、少しでも疑わしいと感じた場合にはすぐに専門機関に相談することが大切です。

警察の迅速な対応と大規模な摘発により、被害拡大を防ぐことができましたが、今後も同様の手口による詐欺が発生しないよう、継続的な監視と対策の強化が必要です。被害者の声に耳を傾け、再発防止に向けた取り組みが進められることを期待します。

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関連ニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/c04a6d3d51a9f978280f8f7270754efc861c4df4