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石川県金沢市に本拠を置く大和タクシーの元専務執行役員、小浦聡被告(58歳)が、新型コロナウイルス患者の搬送業務を巡る公金1億2600万円を横領したとして、金沢地裁で初公判が開かれました。小浦被告は業務上横領と所得税法違反の罪に問われており、横領の罪については起訴内容を認めました。

事件の詳細

小浦被告は、石川県との間で委託された新型コロナ患者搬送業務に関する一切の取り扱いを会社から一任されており、検察側の冒頭陳述によると、小浦被告は県に対して自身名義の口座に振り込むよう求め、金額の一部を着服。その際、虚偽の請求書を会社に提出し、犯行を隠蔽したとされています。横領した資金は車やマンション購入など私的な用途に充てられたと述べられています。

起訴状の内容

起訴状によれば、小浦被告は2020年9月23日から2023年7月26日までの間に134回にわたり、約1億2000万円を横領しました。加えて、着服した所得を隠し、約5200万円の所得税を脱税したとして、所得税法違反の罪でも追起訴されています。

法廷の対応と今後の見通し

金沢地裁では、小浦被告が犯行を認める一方で、詳細な動機や背後関係についてはこれから詳細が調べられることとなります。次回公判は10月28日に予定されており、追起訴分の審理などが行われ、結審を予定しています。

社会的影響と法的課題

この事件は、公共事業に関わる業務の信頼性を著しく損なうものであり、地域社会における公共の安全と信頼に対する影響が大きいです。また、企業ガバナンスの強化と公金管理の透明性向上が急務であることを示しており、関連法規の見直しや厳格な管理体制の確立が求められています。

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