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塩田康一鹿児島県知事の後援会が、政治団体の届け出を行わないまま、知事が代表を務める資金管理団体に対して258万円を寄付していたことが明らかになりました。この違法な寄付は、昨年10月に県選挙管理委員会(県選管)からの問い合わせにより発覚し、知事側は今年1月に寄付金を全額返金しました。

■未届け出のまま寄付、法的問題が浮上

問題となったのは、2020年に設立された「鹿児島県知事塩田康一関東後援会」が、2022年9月に政治資金パーティーを開催し、その収益を同年9月に塩田知事の資金管理団体に寄付した件です。しかし、後援会は政治団体としての届け出を行っておらず、これは政治資金規正法に違反する行為です。

政治資金規正法では、届け出のない団体が資金管理団体に寄付することを禁じており、県選管の指摘を受けて、昨年12月に後援会は政治団体の届け出を行いました。しかし、その時点で寄付は既に行われており、法に抵触していることが明らかになりました。

■知事は「届け出済み」と認識、全額返金で対応

塩田知事は、後援会からの寄付について「政治団体の届け出が済んでいるものと認識していた」と説明し、問題が発覚した後、全額返金を行いました。知事は取材に対して「後援会には選管や総務省などに問い合わせ、適切な対応を取るよう指示した」と述べています。

一方で、関東後援会の会長は、「政治資金規正法の内容を誤解しており、届け出の必要性を認識していなかった」と釈明しました。現在、後援会では返金手続きを進めるとともに、改めて政治団体としての正式な手続きを経て寄付を行う予定です。収支報告に関しても、「総務省などと相談しながら適切に対応していく」としています。

■信頼回復に向けた対応が求められる

今回の事案は、知事側の資金管理における法的遵守の重要性を再確認させるものであり、県民の信頼を回復するためにも、後援会および知事のさらなる適切な対応が求められています。塩田知事は、今後も選管や関係機関と連携し、透明性のある政治活動を続けていくことが必要です。

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