2月13日、旭川市在住の中学2年生、廣瀬爽彩さんが自宅を飛び出し行方不明となり、約1ヶ月後の3月23日に雪に覆われた公園で変わり果てた姿で発見されました。検死の結果、死因は低体温症で、失踪当日に亡くなっていた可能性が高いとされています。殺人などの罪で起訴された内田梨瑚被告(21)の新たなモンスターぶりを示す証言や、内田の“舎弟”として事件に加担した小西優花被告(20)の素性などが明らかになりました。

イジメの背景

爽彩さんは中学入学当初から陰湿ないじめを受けていました。特に2019年4月から先輩A子らによるいじめが悪質で、彼女らによって撮影された爽彩さんのわいせつ画像が地元中学生のグループチャットで拡散されていました。これにより、爽彩さんはPTSDと診断され、失踪前も深刻な精神的後遺症に悩まされていたと報じられています。

「ウッペツ川飛び込み」事件

2019年6月22日、爽彩さんはA子らに囲まれ、高さ4メートルの土手からウッペツ川に飛び込む事態に追い込まれました。この出来事に警察も出動し、地元の情報誌が「自身の不適切な写真や動画をSNSに拡散されたことによる精神的追い詰められた状態」と報じています。

事件の発覚と対応

爽彩さんの母親は、娘が受けていたいじめの実態を多くの人に知ってもらいたいとの願いから、娘の実名と写真の公表に同意しました。母親は「爽彩がイジメと懸命に闘った現実を多くの人たちに知ってほしい」と語っており、編集部はこの意向を尊重して実名と写真を掲載する決断をしました。

法的・社会的影響

この事件は、学校や社会がいじめ問題にどのように対応していくべきか、そして被害者の声がどのように扱われるべきかという点で、重要な議論を呼んでいます。特に、いじめによる精神的影響の深刻さと、その後のサポートの不足が指摘されています。

現在の状況

爽彩さんの事件は、被害者とその家族にとって計り知れない苦痛をもたらしただけでなく、社会全体にいじめの深刻な影響を再認識させるものとなりました。学校や関係機関による対策の強化、または精神的ケアの提供が急務であることが改めてクローズアップされています。

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引用:https://bunshun.jp/articles/-/73034