アントキネットロゴ

「青汁王子」として知られる実業家の三崎優太氏が、自身の株取引における巨額損失の詳細を告白しました。三崎氏はこれまでに多くの事業で成功を収め、カリスマ的な存在としてメディアやSNSで注目を集めてきましたが、今回の損失によってそのイメージに大きな衝撃が走りました。

三崎氏は8月22日までに自身のYouTubeチャンネルで、著名な投資家テスタ氏との対談を通じて、今回の出来事について詳細を語りました。特に注目されたのは、8月5日に発生した日経平均株価の大幅な下落による影響です。この日、日経平均は前日比で4451円もの急落を記録し、株式市場全体が大混乱に陥りました。

三崎氏によれば、この暴落によって彼の投資ポートフォリオは大打撃を受け、約10億円以上の含み損を抱えることになったとのこと。彼はSNS上で、その証拠となる口座残高のスクリーンショットを公開し、約8万円しか残っていないという現実をさらけ出しました。

信用取引とそのリスク

三崎氏が巨額の損失を抱えることになった背景には、信用取引のリスクが関係しています。信用取引は、投資家が自己資金の数倍の金額を借りて株式を購入できる制度であり、大きな利益を得るチャンスがある一方で、相応のリスクも伴います。市場が急落した場合、借りた金額に対して損失が拡大し、追加の担保(追証)が求められることになります。

三崎氏は、8月1日から2日にかけて株価の下落が始まり、その後5日の「世紀の大暴落」で、追証が発生する危機に直面しました。この追証を回避するためには、期限内に追証金を入金するか、保有株を売却して現金化する必要があります。しかし、その日は多くの銘柄がストップ安となり、三崎氏は「売りたくても売れない」という状況に追い込まれました。

経営者としての決断とその影響

三崎氏は、一部の株式を売却することができたものの、保有していた株の量が大きすぎたため、すべてを売り切ることができなかったと述べています。さらに、損失を取り戻そうとする焦りから、翌6日には再び株を購入しました。しかし、日経平均が多少回復したものの、三崎氏が取引していたグロース株はその恩恵を受けられず、損失はさらに拡大しました。

ここで問題となったのは、三崎氏が経営する複数の会社から資金を流用したことです。彼は個人資産がマイナスに転じたため、パニックに陥り、会社の運転資金から約3億円を自身の損失補填に充てました。この行為は、倫理的には大きな問題であり、経営者としては避けるべきものでした。しかし、三崎氏は「僕が100%株主だったので、法的には横領には当たらない」とし、弁護士に確認した結果、罪には問われないことを強調しました。

未来への影響と決意

三崎氏は、今回の事件が自身だけでなく、会社や従業員、取引先にまで大きな影響を及ぼしていることを痛感しています。会社の資金に手を出したことで、運転資金が不足し、従業員の給与や取引先への支払いに支障をきたす可能性が出てきました。このような状況に陥ったことから、彼は「経営者として失格」と自責の念を語り、「株はもう一生やらない」との決意を示しました。

今回の三崎氏の告白は、投資のリスクとその影響の大きさを改めて浮き彫りにしました。成功を収めてきた実業家でも、誤った判断が致命的な結果をもたらすことがあるという事実は、多くの人々にとっても警鐘を鳴らすものでしょう。三崎氏の今後の対応と経営再建に向けた取り組みが注目されます。

フリーランスITエンジニア専門エージェントなら【エンジニアルーム】

引用ニュース:https://news.yahoo.co.jp/articles/cf082fd14f0d573041c14b2d5ff526a4ab8e5bda